きょうだい児

spaceshipearth.jp

 

さてさて、もう10年以上前になりますが、

姉のうつをきっかけに

心理のことを学んだ時期がありました。

 

カウンセリングセッションの練習もするので

自分がクライアント役になることも当然あって

その中で、自分の内面と向き合う

という作業も必然的にやることになる訳ですが。

 

ただ、大前提として、姉のうつをどうにかしないと、

というのがドン!と心の中にあったので

自分がいわゆる「きょうだい児」だったのだ

という自覚はその当時ほぼありませんでした。

 

その後姉は、自分の意志で服薬をやめ、

仕事を探して面接に行き

順調に社会復帰を果たしました。

 

また、家族(私の両親)の姉に対する態度にも

特に母に関しては、随分変化したと思います。

 

そうして、よかったよかったと思いつつ

うつは再発もあるので

そうならないために、何ができるかということを

いつも頭の隅で意識している感じで。

 

姉は猫が大好きで、でも父が反対するので

猫のぬいぐるみをはじめ、猫グッズを大量に集めて

慰めていたので。

 

思い切って姉を譲渡会に誘い

そこで子猫をもらってきて飼い始めた子が

今年3月10歳になりました。

 

結局バツイチのまま、子どもを持たないで

還暦カウントダウンを迎えている姉の母性を

一身に受けて、まるまるフカフカの幸せにゃんこ。

 

を見守る姉もまた、幸せそうです。

 

で、きょうだい児 としての私。

spaceshipearth.jp

 

ここに書いてあるきょうだい児の特徴が

自分にとてもよくあてはまっていることに

愕然とします。

 

自分自身の生きづらさを薄々感じつつも

自分より姉のことを優先しなければならない、とか。

自分だけが幸せになってはいけない、とか。

 

姉を助けること

姉のことで悩む両親を助けること

それが自分の使命であるかのように

感じて生きてきて。

 

そして、それはそうするのが当たり前で

それができないのは非人道的なこと、

そうしなかったら人間失格

ぐらいに思っていたような気がします。

 

ガンになり、メンタル、食事、運動の3つが

4:3:3の比率で大事だという言葉を聞き

改めて自分の内面と向き合ってみて初めて

私はきょうだい児だったのだと。

 

あーーーーー、頑張ってきたんだなーと。

 

80を超えた両親の中には

きょうだい児という概念はありません。

今でも、親亡き後、姉のフォローをするのは

妹の私の「当たり前の」役割だと

きっと思っています。

 

なので、その頑張りが、親から認められることは

まずありません。

足りないと指摘されることはあっても。。。

 

そんな環境で、よく、今日まで

頑張って生きてきたなーと

自分で自分をほめてあげたい!!!!!

 

私は きょうだい児 だったんだなー。

きょうだい として、頑張ってきたんだなぁ。

 

これからは、誰に遠慮することなく

自分の気持ちを一番に

その次に家族のことを考えて

寛解状態に向かって

日々の暮らしを慈しみたいを思います。