4時半の憂鬱

毎日、4時半になると憂鬱になる。

早く帰ってきて

いつものように無言でさっさと食べて

自分の部屋にこもってほしい。

 

と願う。

 

少し前までは、帰ってきて

一緒に食べて、おしゃべりする時間を

楽しみに思う気持ちもあったのだけれど。

 

保険のことがあってから

そういう気持ちが全くなくなった。

 

何しろ、受取人は姪っ子さんで

指定代理請求人は配偶者となっていたのだから。

 

夫は、自分がなくなった後

お金を残すのは姪っ子ちゃんで

その手続きだけを私にさせようと

思っていたのだから。

 

恐ろしいと思う。

 

人の気持ちがわからない人って

いるんだなと。

 

人間の心がないんだな。

 

他人の気持ちに共感する能力が

きっとない人なのだ。

 

あるのは、自分の気持ちだけ。

自分の怒り、

他人を自分の思い通りにできない腹立たしさ、

それだけできっといっぱいなのだ。

 

相手が自分の思い通りにならないのは

自分にも何か原因があるのではないかと

一般的には考えるのではないかと

思うのだが。

 

現夫には、そういう思考回路がないらしい。

 

表面上だけ、穏やかにやっていくことへの限界を

じわりじわりと感じている。

 

自室にこもってくれた後は

息子の帰りを待つ。

一緒にご飯を食べる

穏やかな家族の時間。

 

私のたった一人の家族。