黒歴史後の黒子時代

私は父親の支配から逃げるように

最初の結婚をしたのだけれども。

 

相手は、お金に執着しない人だった。

(公務員の長男)

学生時代に出会った人で

お金にも女にもだらしない

全く結婚向きではないタイプ。

 

一度、彼のバイト代8万が入った財布を

失くしてしまい。

(財布を膝に乗せたまま、そのことを忘れて

車から降り、その時に財布を落としてしまう。

私は人生で2度これをやっている)

 

ひどく叱責されると思っていたら

落としてしまったものはしょうがない

とあっけらかん。

という反応で驚いたことがある。

 

20万に満たない手取りのお給料を

全部私に預け、少ない中から毎月貯金をし

コツコツ貯めて、自己資金を作り

(もちろん、私自身が働いて得た分も)

結婚後約4年で開業。

 

事業は驚くほどうまく回り

年収は、倍以上になった。

 

私はそれらの利益を事業資金の返済に充てたかったが

元夫は宵越しの金は持たない思考で

どんどん入ってくるんだから

好きなことに使おうよ、楽しもうよ!

というタイプ。

 

使い方でもめるようになった。

 

お金がないときには起こらなかった問題。

 

金と女にだらしない。

最初から分かっていたことが理由で

離婚となる。

 

私の家計管理が厳しすぎたせいだと

言われた。

そうかもしれなかったとも思う。

 

 

しかし。

振り返るに、夫のため、と思っていた

黒子時代は、使うことを自分に許せなかっただけで

お金に困る、ということはなかった。

借金することもなかった。

 

ただ、自由に好きなようにあるお金を使っていく

元夫に対し、稼いでも稼いでも、

自分に自由なお金はなく、

好きなように使われるだけ、という

虚しさは終始付きまとった。

 

自営なので、開業時の設定目標より

稼いでいても、それがいつまで続くだろうという

不安もあった。

 

だから私は使えなかったのだけれども

元夫は自由に使っていた。と思う。

それでも、もっと自由に使いたい

と不平不満をぶつけられていたような。